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2021-09-01

情報処理技術者試験について

#情報処理技術者試験

情報処理技術者試験とは

情報処理推進機構(IPA)が実施している国家資格です。
全部で13の区分があり、レベル1から4まで難易度分けされています。
ちなみにITSSという国が定めたITスキルの標準に基づいてレベル分けされています。

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IT パスポート(IP)

最も簡単な試験。記述回答はなく、計算問題もほとんど無いので用語を知っているかどうかの試験です。
暗記モノなので過去問道場を1~2週間やり込めば難なく取れるかと。
試験がすごく簡単な上、受験料が5700円もするので積極的に取りにいかなくてもいいかなぁとは思います。
ちなみにCBT形式の試験で年中受験可能です。先日IPAから発表があり2022年度の試験からシラバスが改定され擬似言語による論理的思考力を問われる問題が追加されるので、難易度的には難しくなるかなと思います。

情報セキュリティマネジメント(SG)

名前の通りセキュリティに的を絞った試験です。
難易度は基本情報と同等だと思います。
ただし午前試験と午後試験の2つの問題があり、午前は四肢択一で午後が長文読解の問題です。午前・午後って?ってなる人もいると思いますが、これは以前の試験体制では1日の午前と午後に試験をしていました。
それがコロナの影響でCBT形式に移行した為ややこしいことになっています。まあ午前は四肢一択の知識問題、午後は長文読解の思考問題と思ってもらったらOKです。
これは基本情報でも一緒です。

基本情報技術者(FE)

ITの登竜門的資格と呼ばれるだけありIT全般の知識について幅広く問われる試験。
これは情報処理技術者試験全般に言えることですが、テクノロジーだけなくマネジメントやストラテジなど社会人的な知識も求められるのでテクノロジーだけ知っていても落ちてしまう。
ただこちらもコロナの影響でCBT形式に移行した試験で、午後問題が使いまわしされているとの噂もあり合格率がかなり上がってしまったので価値は下がってしまった感じ。
ちなみに基本情報とセキュマネは来年度の試験から値上がりするので取れるなら今年中に取ってしまったほうが良いです。

応用情報技術者(AP)

基本情報の上位版。ITSSではレベル3に位置される試験。
応用とだけあって結構深い知識が要求されます。
大学卒業までには取れたらいいなと思います。
基本情報では単位認定されるのに応用情報では単位認定されないという罠。なぜ。

IT ストラテジスト(ST)

あまり調べていないのでよくわからないのですが、レベル5とも言われるぐらい難しいらしい。
高度情報では~スペシャリストとSC試験以外は論文を書く必要があるのでそこが大変。
大学生がITストラテジストに合格するとニュースになるぐらい(今探しても見つからない。消された?)なので相当難しいのかなと。

システムアーキテクト(SA)

こちらも論文がある難関試験。
まあ高度情報は合格率が 10%台なので全て難関資格ではあるけど。

プロジェクトマネージャー(PM)

上と同様。~スペシャリスト以外の高度情報はよく知らない。

ネットワークスペシャリスト(NW)

通称ネスペ。
名前の通りネットワークに関する深くて広い様々な知識を要求される。
ネットワークと関係の深いセキュリティについても詳しく問われるのでこちらの知識も必須。来年春の受験を目標に頑張ってます。

データベーススペシャリスト(DB)

通称デスペ。こちらもデーターベースについて専門的かつ広範囲の知識を求められます。
読解力がめちゃくちゃ必要らしいです(パン屋さん問題が有名?)。
あと国家資格なので特定のベンダー製品に関するような問題は出ません。

エンベデッドシステムスペシャリスト(ES)

名前だけ聞くと?ってなる試験ですがこれは組込みシステムに関する試験です。
情報化社会の今システムが搭載されていないもののほうが珍しく身の回りには至るところに内蔵されたコンピュータが眠っています。
PCやスマホはソフトウェアのアップデートや機能更新が頻繁に行われていますが、組込みシステムの製品は基本的にアップデートされることはなく何年も稼働させられることが多いので安定運用が求められる特殊な環境です。
その組込みシステムを開発する能力を問われる試験となっています。

IT サービスマネージャー(SM)

マネジメント系の資格。よく知らない。

システム監査技術者(AU)

情報システムのガバナンスを保つシステム監査人の資格。あまり注目されることはないけど重要なお仕事です。

情報処理安全確保支援士(SC)

旧情報セキュリティスペシャリスト試験。3年ぐらい前に制度が改定されて士業(専門的な知識を要求される職種)となったけど正直現時点では登録してもメリットがないものになってしまっている。
この試験に合格して登録すると情報処理安全確保支援士と名乗れるけど登録の維持のために毎年2万、3年に一度に8万の3年間で合計14万という高額の維持費が要求される。
勿論それに見合った見返りがあるならば納得はできると思うけど現状入札の条件にもなっていないし社会的知名度もないしモテないしで意味あるの?って感じ。
IPAは2020年度までに3万人の登録を目指すと宣言してたが結局2万人ちょっとでなんなら今年は減少している始末。
完全に制度が破綻してしまっている。
話がそれてしまったが試験自体はセキュリティに関する応用的なものが問われるものです。
セキュリティと関係の深いネットワークの知識を要求されるので勉強するなら一緒に勉強してしまったほうがいいんじゃないかと。
セキュリティは今後も付きまとうものなので知識はつけて損はないのでオススメではあります。
登録はしなくも資格自体は有効なので。
難易度的にも応用情報のステップアップぐらいの難易度でレベル3.5ぐらいじゃないかと思います。


おわりに

これらはすべて国家資格であり合格は一生有効なのもです。
時間のある学生のうちに色々な資格を取っておけば将来役に立つでしょう。
色々ずらずら書いてきましたがこれらは全て個人の感想であり公式の見解ではないのでその点ご注意下さい。