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技術士とCSコースについて

この記事は、 大阪工業大学 Advent Calendar 2022 の9日目の記事です。

皆さーん、元気ですかー!!
今回はあまり知られてない1国家資格である 技術士 と弊学の教育コースである CSコース について解説してみました~
それでは早速、いってみよ~!!

※この記事は枚方キャンパス民を対象にしているので、大宮とか梅田の人は制度が違うかもしれないから気をつけてね


技術士とは?

技術士とは、科学技術に関する技術的専門知識と高等な応用能力を有する技術者で、科学技術の応用面に携わる技術者に与えられる国家資格のことです。
技術士法第2条第1項において、「技術士の名称を用いて、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者」と定義されてます。
対象となる分野は21の技術部門に分かれてます。

1. 機械部門8. 資源工学部門15. 経営工学部門
2. 船舶・海洋部門9. 建設部門16. 情報工学部門
3. 航空・宇宙部門10. 上下水道部門17. 応用理学部門
4. 電気電子部門11. 衛生工学部門18. 生物工学部門
5. 化学部門12. 農業部門19. 環境部門
6. 繊維部門13. 森林部門20. 原子力・放射能部門
7. 金属部門14. 水産部門21. 総合技術監理部門

技術士になるまでの流れ

技術士になるまでの流れ

簡単にまとめると上の図のような流れで技術士になれます。
CSコースを修了してもなれるのは修習技術者です。 技術士ではありません。
登録すれば技術士補になれますが、廃止も含めて検討されているぐらい登録者が少ないです。
実務経験はルートによって年数が変わりますが、最低4年最長7年(総合監理部門は+3年)です。
実務経験を得ることで第二次試験への受験資格が得られ、合格すると晴れて技術士になることが出来ます。

第一次試験

技術士第一次試験では

  • 基礎科目
  • 適正科目
  • 専門科目

の3つの科目があります。
それぞれ詳しく解説していきます。

基礎科目

科学技術全般にわたる基礎知識について問われます。
出題内容は

  1. 設計・計画に関するもの
  2. 情報・理論に関するもの
  3. 解析に関するもの
  4. 材料・化学・バイオに関するもの
  5. 環境・エネルギー・技術に関するもの

この5分野はそれぞれ6問、計30問出題され、各分野から3問を選択して15問答えるという少し特殊な形式です。
合格基準は満点の50%の8点です。

適正科目

技術士としての倫理観、技術士としての責務の規定の遵守に関する適正を問われます。
15問が出題され全問解答します。
合格基準は満点の50%の8点です。

専門科目

専門科目は技術士とは?に示した20の部門2から選択する技術部門に関する基礎知識及び専門知識を問われます。
35問が出題され、25問を解答します。
合格基準は満点の50%の25点(1問2点)です。

CSコース

CSコースについても解説しておくと、日本技術者教育認定機構(JABEE)が認定する教育コースのことで、修了すると修習技術者として登録することができます。
修了資格はアメリカ、カナダ、イギリス、韓国、オーストラリアなどの国でのプログラム修了者と対等な技術者として自動的に認定され、国際的に通用します。
CSコースにすると選択必修科目が増えるけど結局総合コースでも単位取るために受けないといけないのでそこまで違いはないと思います。
CSコースを選択できるのは2年進級時だけなのでよく調べておきましょう。
詳しくは Webサイト や事務室、成績発表の時にされる説明を聞いてね。

お得な情報

第一次試験のところで説明した通り第一次試験には3つの科目があります。
普通は3つの科目を合格しなければならないのですが、情報工学部門に関しては高度情報3 を持っていると専門科目が免状されます!
一番難しい科目が免除され、基礎と適正だけ受ければ良くなるので試験がぐっと楽になります。
ちなみに弊学では技術士第一次試験に合格すると3万円貰えるので特に高度情報持っている方は挑戦されてはいかがでしょうか?
もちろん国家資格なので履歴書等にも書けます。

おわりに

今回はあんまり知られてない技術士になるまでの流れとかについて解説しました。
特に1回生は年度末にCSコースか総合コースを選ばなければいけないので、この記事が少しでも参考になると嬉しいです。
それではまた~

P.S.
もう1個アドカレの記事書きました
良かったら見てってね~

Footnotes

  1. 要出典

  2. 総合技術監理部門については当分の間、第一次試験を実施しないとされています

  3. ITストラテジスト試験、プロジェクトマネージャ試験、システムアーキテクト試験、ITサービスマネージャ試験、ネットワークスペシャリスト試験、データベーススペシャリスト試験、エンベデッドシステムスペシャリスト試験、システム監査技術者試験、情報処理安全確保支援士試験の9個の試験。詳しくはWikipediaを参照